見出しに対する本文の書き方(文章構成のコツ)

記事作成を依頼する時は、タイトルと見出しをお渡ししています。

見出しというのは記事の骨組みのようなものです。
見出しだけ見ればその記事にどんなことが書いてあるか分かるような構成になっています。

ライターさんには見出しに肉付けしていただくイメージで本文を作成していただきますが、その際に役に立つライティングテクニックをお伝えします。

伝わりやすい文章構成とは?

見出しに対する本文は記事のメインコンテンツ。
メインコンテンツは読者さんにとって伝わりやすい文章を書いていきたいですね。

そこで、伝わりやすい文章構成法についてお伝えします。

伝わりやすい文章構成とは、SDS法PREP法があります。

  • SDS法:要点 → 詳細 → 要点
  • PREP法:結論 → 理由 → 具体例 → 結論

どちらも「要点」や「結論」を先に伝える文章構成法です。

何かを知りたい、解決したいと思って見にきた読者さんのために私たちは記事を作っています。

そのような読者さんが求めていることは「結論」や「要点」です。
「結論」や「要点」は早めに提示してあげることが重要です。

昔、国語の授業で文章は”起承転結”で書きましょう、教わったことがあるかと思います。
しかし、私たちが書く記事には”起承転結”の構成は向いていません

なぜなら”起承転結”は「結論」が最後だからです。

自分が何か調べ物をしている時を思い浮かべてみてください。
結論まで長々いろんなことが書いてあったらちょっとイライラしてしまいませんか?

したがって、見出しに対する本文は「SDS法」または「PREP法」の文章構成で書いていきましょう

(実はこの文章はPREP法に則って書かれています。下の解説を読んでから見直してみてください。)

SDS法:要点→詳細→要点

一つ目のライティングテクニックはSDS法です。

SDS法とは?

要点→詳細→要点の順序で文章を構成していきます。

  • S(summary):要点
  • D(details):詳細
  • S(summary):要点

まず1番最初に全体の要点を述べます

次に要点の詳細について詳しく伝えます

そして最後にもう1度要点を繰り返して締めます

SDS法の具体例

では、SDS法を使用した文章構成の具体例を見ていきましょう。

見出し例:『分かりやすい文章をかくための「SDS法」とは?』

Summary(要点):
今回は、わかりやすい文章を書くための「SDS法」について解説します。

Details(詳細):
SDS法とは、要点・詳細・要点という構成のフレームワーク(思考の型)です。SDS法ではまず冒頭で概要を説明し、次に内容の詳細、最後に要点のまとめを伝えます。最初に要点をもってくることで「何についての話題なのか」を理解した状態で話を聞いてもらえるため、要点が伝わりやすくなるのです。また、最後に要点をまとめて伝えるのは「復習」となり、相手の記憶に残りやすくなります。

Summary(要点):
このように、SDS法を使って文章を作れば、文章作成が苦手な人でも伝わりやすい文章を書けるようになります。

引用:PREP法・SDS法とは?例文でわかる「意図が伝わる」構成

これから伝えようとしている要点を示すことから始まり、中身の詳細が説明され、最後に要点を繰り返しながら締めくくる、という構成が分かると思います。

とても分かりやすく、スッと伝わってくる文章になっていますね。

 

PREP法:結論→理由→具体例→結論

二つ目のライティングテクニックはPREP法です。

PREP法とは?

結論→理由→具体例→結論の順序で文章を構成します。

  • P(point):結論、ポイント
  • R(reason):理由、根拠
  • E(example):実例、具体例
  • P(point):最後に結論

まず1番最初に結論を述べます

次になぜその結論なのかという理由や根拠を伝えます

さらに分かりやすくイメージしてもらえるような実例や具体例で説得力を持たせます

そして最後にもう1度結論で締めます

PREP法の具体例

では、PREP法を使用した文章構成の具体例を見ていきましょう。

見出し例:『PREP法は役立つフレームワーク』

結論:PREP法を使うと、わかりやすい文章が書けるようになります。

理由:PREP法では結論から始めるため、読み手が全体を把握しやすいからです。

具体例:全体の趣旨を理解してから説明を聞くと、説明が頭に入ってきやすく、ストレスを感じません。

結論:そのため、PREP法を使うと文章がわかりやすくなるのです。

引用:PREP法・SDS法とは?例文でわかる「意図が伝わる」構成

まず結論が述べられ、理由と具体例を示しながら説得力をもたせ、最後に結論を繰り返して締めくくる、という構成になっていますね。

結論に対する理由や具体例が目白押しで示されることで、説得力の強い文章になっています。

 

SDS法とPREP法の使い分け

伝わりやすい文章構成として、SDS法とPREP法をお伝えしました。

次に、この二つの文章構成法をどのように使い分けていくのかについて、お伝えします。

SDS法とPREP法の特徴の違いを比較してみます。

SDS法 PREP法
要点→詳細→要点 結論→理由→具体例→結論
共通する特徴 ・スピーディーに要点を伝えられる。
・最後に結論を繰り返すため要点が印象に残りやすい。
強調される内容 詳細 結論
向いている状況 文章全体を理解してもらいたい場合 結論を主張したい場合
文章のターゲット像 全体的に把握したい人 焦点を絞り込みたい人

このように、SDS法とPREP法はそれぞれ、

  • SDS法は文章の詳細部分が強調されるため、文章全体の内容を理解してもらいたい場合に
  • PREP法は文章の結論部分が強調されるため、結論を主張したい場合に

向いていると言えます。

私たちが記事を書く場合に当てはめて考えると、

  • 物事を紹介したい時はSDS法
  • いくつかの選択肢から何かを提案したい時はPREP法

と考えておくと、どんな文章構成を使えばいいのか、の一つの目安になるかも知れません。

(実はこの文章はSDS法に則って書かれています。見直してみてください。)

※あくまでも目安です。”型”に当てはめること自体が重要ではありません。
どのような文章構成であれば伝わりやすいのか適宜、アレンジしてください。